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2025-06-02 18:11:00

誰かの言葉に心が潰されそうな時、どうすればいい?


こんにちは。代表の中村です。

今回は、いつも前向きなブログとは少し違う内容です。
先日私は、「言葉が狂気になる瞬間」を体験しました。
どんな言葉も、時には鋭い刃になる。

言葉に追い詰められた私の体験を綴っています。
よかったら、読んでみてくださいね。 



言葉が、時に人を追い詰めるという現実

 私は四柱推命では「鋼のようなメンタル」と言われるほど(笑)、家族や友人からも「ちょっとやそっとじゃ凹まない人」として認定されています。
けれど、そんな私でも、今回“病む”ほどの衝撃を受ける出来事がありました。

相手は仕事のパートナー。私は今、チームで動いていて、メンバーを守り、お客様を守ることが何よりも大切。だからこそ、チャットでの言葉の選び方には特に神経を使っています。

「言葉」は、時に人を深く傷つけます。
「死ね」「いじめ」「デブ」「仲間はずれ」など、はっきりした攻撃的な言葉だけでなく、伝える“場所”や“タイミング”、そして“リマインドの仕方”次第で、まるで狂気のような力を持ち、人を追い詰めてしまうことがあるのです。

それは、私が半世紀生きてきて初めて体感した、本当に怖い現実でした。



電話対応はタブーな社会へ

当の本人は「IT業界では普通のことだ」と言い張り、感情的にグループチャットで矢継ぎ早に言葉を投げてきました。
私は今まで、感情的になるからこそ、“会って話す”とか、“電話で言葉を交わす”ことが必要なんじゃないかと思ってきました。

しかし電話対応タブーな理由は【相手の仕事を止めるから。あなたの仕事が一段落したら、返事してください。】
と言われると、確かに一理ありますよね。

きっとその人も――
自分自身の「弱さ」や「不安」から、攻撃という形で表現してしまったかもしれません。 だからこそ、今も私はその方の力を信じ、必要としています。
 



助けてくれたのは、体の声に気づかせてくれた人

そんな出来事の数日後、いつも体のメンテナンスでお世話になっている Reeshaのリサさんに会いました。
施術中、半分愚痴のように今回のことを話すと、
リサさんは静かにこう言ってくれました。

「それ、きっと体がしんどいからだよね。
のりさん、もっと疲れてたら本当に危なかったよ。
でもね、きっと相手も、もっと体がしんどかったんだと思う。」
その言葉に、私ははっとしました。

私はずっと「何が原因で、どう対処すべきか」と頭で考えていました。
でも、その前に大事なことがあった。ただ、体がつらい。心がしんどい。
それだけで、人は攻撃的にも無力にもなってしまうものだと気づきました。

そう思った瞬間、不思議と相手のことを「責める」気持ちがすーっと消えました。
もしかしたら、私よりももっと体調が悪かったのかもしれない。
だから、自分を守るために、あの言葉を発したのかもしれない。

そう思えると、相手に対しての沸々とした思いが少し楽になりました。




だからこそ、「つらい」と言える場所と、自分の軸を持つこと

そして何より――
つらいときに、「つらい」と言える場所があること。
その存在が、命を救うこともあるのです。

「そんなことで悩まないで」なんて、絶対に言わないでほしい。

言葉の受け取り方は、人それぞれです。
“普通”のつもりで放った言葉が、相手の心を追い詰めることもある。

今回私は、家族とスタッフに本当に救われました。
夫や娘にも正直に話しました。客観的に人をみている我が家では賛否両論の意見もあり。ただ、話を聞いてもらえるだけで本当に救われます。



こんな時代だからこそ――自分の軸を持つことの大切さ

そしてもうひとつ、こんな時代だからこそ改めて伝えたいのです。

自分がどうしたいのか、どう生きたいのか。
その軸を、しっかりと持っていてほしい。

誰かに押しつぶされそうな時でも、誰かの言葉に振り回されそうな時でも、たくさんの情報や環境に翻弄されることがあったとしても――

最後には、自分の心と体の声に立ち戻れる。 
「私はどうしたいのか」を問いかけ続けることで、
一時的に流されてしまうことがあっても、また前を向いて歩いていける。

そんな自分の軸があれば、きっとどんな時でもまた戻ってこられる。
それが何より自分を守る強さなのだと思います。


【追伸】
あれから数週間経ち、心もやっと通常のメンタルに戻ってきました。体にのしかかってくるダメージは、すぐには改善しないものですね。
あれから、私自身思うことが色々とありました。経験値で物事を語ってきた、おばさんの私世代。世代交代のタイミングがやってきていると。次回のブログはその辺りをお伝えしたいと思っております。

2025-04-11 18:34:00

“もう一度頼みたい”と言わせる。これが、私たちの仕事力です。


こんにちは。代表の中村です。

今日は、チームで頑張ってくれたYさんが育休に入ることになり、その節目に、お客様から温かいメッセージをいただきました。
チームとして、こんなに嬉しいことはありません。



育休に入る彼女が受け取った、お客様からの温かいメッセージ

 「動画制作では大変お世話になり、ありがとうございました。お体に気をつけて、充実した育休をお過ごしください。復帰されましたら、またぜひお願いできればと思っています。」
(兵庫県A社 代表取締役様)

「ぴったりのコメントと動画の作成をありがとうございました。産休が明けましたら、ぜひまたご担当いただけたら嬉しいです。楽しい産休期間をお過ごしください。そしてどうぞお体ご自愛くださいませ。」
(東京都B社 広報担当者様)



このようなメッセージをいただいたことは、彼女自身の誠実な姿勢と努力のたまものです。

ですが、それだけではないと思っています。

なぜなら、
彼女は一度も、お客様と対面したことがありません。
オンラインMTGも、電話もしていません。
唯一のやりとりは、「チャット」だけ。

それでも「またお願いしたい」と言っていただけるのは、
彼女個人の力と、チーム全体で育んできた信頼の積み重ねがあるからこそです。

 



振り返れば、30歳目前の再挑戦

もともとは一般事務職。
学生時代に一度あきらめた「動画制作」への道に、30歳を前に、もう一度チャレンジしたいと決意してくれました。
初めは右も左もわからない中で、何度も修正を繰り返し、小さな業務からコツコツと積み重ねてきました。

正直、楽しい案件ばかりではなかったはずです。
けれど、どんな仕事も「経験になるから」と前向きに引き受け、地道に信頼を積み上げてきたのです。




そして、チームの力が後押しをした

私たちのチームは、決して「個」で戦う場所ではありません。
共に悩み、共に成長する「チーム」です。

彼女も、そんなチームの中で、人間力を磨きながら成長を遂げていきました。
もともと持っていた事務対応のスキルも活かし、やがては窓口対応や制作指導、ディレクションまで任されるほどに。

一つひとつの仕事を「当たり前のように丁寧に」やり遂げる。
その姿勢が、お客様の信頼につながっていったのだと思います。


働き方も、人生も自分で選べることが幸せ

妊娠初期には、「出産後も子どもが寝ている間に、少し仕事ができるかも」と話していた彼女。
でも、時が経つにつれて少しずつ変わってきたようです。

「保育園には預けず、幼稚園までは一緒に過ごしたいかも」

そんな母としての想いも芽生えてきたと話してくれました。それを聞いて、私たちはただ一つ思いました。

「どんな働き方も、どんな選択も、本人が納得していればそれでいい」と。 



 

彼女の復帰は数年先かもしれません。

 
Web業界は変化の早い世界です。
少しずつでも社会とつながっていられるように、彼女は可能な範囲で仕事を続けてくれる予定です。

「戻ってこられる場所」があるという安心感と、

「また一緒に働きたい」と思える関係性があるからこそできることです。


 

対面も通話もなし。それでも信頼は築ける

彼女の育休前に届いた言葉は、
私たちのチームの取り組みへの「評価」だと感じています。

直接会ったことも、声を聞いたこともない。
それでも、誠実な仕事を通して信頼は築けます。
在宅ワークでも、顔が見えなくても、
「またお願いしたい」と言っていただける関係性は、作れるのです。

今後も、誰かの挑戦を応援し、どんな人生の選択も尊重できる、そんなチームであり続けたいと思います。
そして、どんなに小さな一歩でも、一緒に踏み出せる仲間がいることの大切さを、これからも伝えていきます。

 

 

2025-03-29 16:49:00

子どものために大切なことは『比べない』という勇気

こんにちは。代表の中村です。
今日は、「人と比べないこと」について、私のエゴ体験談を踏まえてお話したいと思います




「どんな子に育ってほしい?」その前に、考えてみたいこと

皆さんは、ご自身のお子さんに、どんなふうに育ってほしいと思いますか?
ある調査で、「どんな子に育ってほしいか」という質問に対して、次のような回答が上位に入りました。

1位「思いやりのある子」 2位「自分に自信が持てる子」 3位「友達を大切にする子」 4位「社会で自立できる子」 5位「個性のある子」

 どれも、心からうなずける素敵な願いばかりですよね。



でも、こんなふうに聞かれたらどうでしょう?

「あなた自身は、お子さんが育ってほしいと思う “お手本” になれていますか?」

日々の仕事の選び方、暮らし方、言葉や行動に“自立”や“自信”は表れていますか?
思いやりや人とのつながりを大切にしている姿を、お子さんに見せられていますか?

—— こう聞かれると、ちょっとプレッシャーを感じませんか?



実はそこに、“無意識のエゴ”があるのかもしれません

「いい大学に行ってほしい」
「安定した職に就いてほしい」

それ自体が悪いわけではありません。
ただその背景に、「人より優位に立ってほしい」「安心できる道を歩んでほしい」といった、親の側の“願望”や“安心したい気持ち”が隠れていることも多いのです。

私たち親は、気づかないうちに、子どもを“自分の理想像”に近づけようとしてしまう。
それは、学歴社会という構造の中で育ってきた私たちにとって、ある意味仕方のないことかもしれません。

 でも、本当に子どもが「自分らしく、自立して、生きていけるように」と願うなら、
まずは私たち大人自身が、“自分らしく生きる姿”を見せていくことが大切なのではないでしょうか。



そんな私もエゴ人間でした

それに気づいたのは、次女が中学3年生のときのことでした。

中学受験を終え、無事に志望校に合格した娘。
正直、私たち夫婦はそこで“ひと安心”していました。勉強に明るい方でもなく、「ここまで来たら大丈夫」と、どこかで思い込んでいたんです。

でも、現実は違いました。
入学早々のコロナ禍で自宅学習が続き、環境に馴染めず、娘の成績も伸び悩む日々。
心配なのにどうしていいかわからず、つい口を出しては叱ってしまう。
「このままでいいの?」という不安は、いつしか娘へのプレッシャーになっていました。



先生の言葉に救われて

そんな時、四柱推命を教えてくださる先生のもとを訪ねました。
娘の悩みを伝えようとしたその瞬間、先生は私たちにこう言ったんです。

「お父さんお母さん、黙ってて。この子に聞くから」

娘への問いかけはとてもシンプルでした。

「学校楽しい?」「勉強は?」「部活してるの?」
「悩んでるの?」「どうしたいの?」

そして最後に、
「もう答え出てるじゃない。辞めたくないなら、それでいいの。
勉強はできなくても卒業できればいい。ただ、何か一つ頑張ってみたら?
あなた、妄想得意でしょ。作家とか向いてるかもよ。」

その瞬間、娘はボロボロと涙をこぼしました。
“自分の気持ちを、初めてちゃんと聞いてもらえた”
そんな安心感と、自分自身で選ぶという気づきがあったのだと思います。

そして私たち親も、
「娘のため」と言いながら、自分たちの安心や理想を押しつけていたことに気づかされました。

  

 



家族が変わるきっかけに

その日を境に、我が家の空気はガラリと変わりました。
娘は自然とキッチンに立ち、会話も増え、家庭にあった“澱み”のようなものが、ふっと消えたんです。

夕食時には、仕事や学校、愛犬や推し活の話で毎晩がにぎやかな討論会(笑)。
時には話が白熱して娘たちが席を立つこともありますが、それも含めて私たちの大切な時間になっています。

 

親だって、完璧じゃない。
でも、気づいたときから変われる。
そのことを、あのとき娘から教わった気がしています。




人と比べない勇気

 

ようやく私自身も、
「仕事を通じてサポートさせていただきたいこと」が言葉にできるようになりました。

私が伝えたいのは、「人と比べないで生きる」ということです。

今の時代、SNSや情報の多さに押し流されて、気づけば誰かと比べて落ち込んだり、焦ったりしてしまうこともあると思います。

世の中には、高学歴な人、収入の多い人、華やかなキャリアを持つ人もたくさんいます。

どんなに「勝ち得た」と思っても、
もっとすごい誰かが次々と現れて、心がざわついてしまう。

だからこそ、他人ではなく“昨日の自分”と比べる勇気を持ってほしい。
そして、その第一歩が「お母さん自身の自立」だと私は思っています。

 

そんなお母さんの姿を見ていれば、きっとお子さんやご主人も応援してくれるはずです。

 


 
自立ってなんだろう?

私の考える“自立”とは――

自分の人生の舵取りを、誰かに任せないこと。
間違えても、失敗しても、人のせいにせずに、自分で受け止めて前に進むこと。
「何がいけなかったかな?」「次はどうしよう?」と、自分で考えて方向を決めていくこと。

 

うまくいかなくても大丈夫。
立ち止まっても、また進めばいい。
その繰り返しが、“自分の人生を生きる力”になると信じています。
 

 


 
お母さんの生き方こそが、子供のお手本です


キャリアがなくても、稼がなくても、上手に倹約したり、無駄な出費をせず、心にゆとりがあって、家族が「ここにいたい」と思える家庭。
家に帰ればホッとできる、そんな温かい家庭があれば、


「この家族のために働くんだ!」と


ご主人もますますやる気に満ちるのではないでしょうか。

お子さんたちも、そんな優しさをお友達に伝えられるようになります。

 

実は、その「あたたかい家庭」さらには「あたたかい社会」を築くために、女性の力はとてもとても大きいのです。

 

まずは、あなた自身が心のゆとりを持つこと。 その姿勢が、子どもたちに育ってほしいと願う「思いやり、自信、自立」につながる、一番大切なことのように感じています。

2025-03-13 12:32:00

応援したい人との出会い ボディリセットサロン 《Reesha(リーシャ)》


こんにちは。代表の中村です。
今日は、私がぜひ皆さんに知っていただきたい、応援したいお母さんがいます。
それが ボディリセットサロン 《Reesha(リーシャ)》のリサさんです。



リサ
さんとの出会い 

 Reeshaことリサさんとは、娘を通じて知り合ったママ友です。
とはいえ、連絡を取るのは5年に一度くらい(笑)。でも、その適度な距離感が心地よく、ずっと繋がっていました。

 ある日、娘の進学先について相談したくて久しぶりにLINEをしたところ、
「今、施術ができるんだよ!」と声をかけてもらったことが、すべての始まりでした。



施術を体験してみた感想
 

 私は更年期障害の悩みがあり、毎日身体がだるく、朝起きると首や肩の痛みがひどい状態でした。さらに、月経関連偏頭痛に悩まされ、痛み止めが手放せない日々。

「なんとなく試してみようかな」
そんな軽い気持ちでお願いした施術でしたが、予想をはるかに超える体験でした。

 

今までにない、優しく体をゆらゆらと揺らす施術。気づけば後半は、寝息を立ててしまうほど心地よかったのです。


施術後、驚いたのは姿勢の変化。
反り腰がなくなり、身体がスッキリ!
だるさは少し残っていたものの、その夜はぐっすり眠れました。


「これは本気で試してみよう!」と決意し、まずは月3回の背術を受けました。



3回目の施術で起こった変化

  • 朝の首や肩の痛みが消えた
  • 更年期の不調や生理中の頭痛がなくなった
  • 痛み止め(イブ)をほぼ飲まなくなった

たった3回の施術で、私の体調は劇的に変わったのです。


現在は月1のメンテナンスに通いながら、体調をキープしています。

女性独特の体の不調でお悩みの方、一度は体験いただくことお勧めいたします。(場所は神戸三田アウトレットから車で5分ほどにあります!)



リサさんの施術の魅力

リサさんの施術は、ただのマッサージではありません。
手のひらだけで、相手の身体や心のしんどさを包み込むような優しさがあるのです。


彼女の手は、まるで幼い頃にお母さんにお腹をさすってもらった時のような温かさ。
しかも、ヘッドスパの経験があり、"人に触れる技術" はプロのレベルです。

私は、この素晴らしい技術を埋もれさせたくない!と強く感じました。


 
ビジネス未経験の彼女へのエール

リサさんは、ビジネスの経験はほぼゼロ。
でも、私は彼女にこう伝えました。

「お金を稼ぐために働くのではなく、”みんなから応援されるセラピスト" になることを目指して」

そして、彼女の素直でピュアな姿勢に少しずつ伝わっていったのです。



彼女の言葉に涙


ある日、彼女がこう言いました。

「この施術を受けた人が体も心も楽になって、それが家族に伝わって、子どもがお友達に伝えて… そこから未来の社会が優しさでつながっていくなら、私にも何かできるかもしれないね。」


もう、涙が出るほど嬉しかった。


 

周りの人たちからの応援

そうすると次々と、彼女の施術を受けた人達が応援に回るようになりました。

  • 三田の店舗オーナーが「スペースを使っていいよ」と申し出
  • 宝塚の店舗オーナーも休日の店舗利用を許可
  • 友人が鏡をプレゼント

そして、いよいよ間借りしたスペースで開店。
ご両親がお花を持って駆けつけてくれる姿に、私も胸が熱くなりました。


 

幸運は "やるべきことをやる人" にやってくる


「私はラッキー」と笑う彼女ですが、
幸運は、努力をした人に自然とやってくるもの。

彼女が手書きのメモを取り、地道に学び続けている姿を私は知っています。

その積み重ねが、今の彼女をつくっているのです。

そして、開店1番目のお客として、私が施術を受けるという光栄な機会をいただきました。


これからも、リサさんの挑戦を、心から応援しています!

 

ボディリセットサロン 《Reesha(リーシャ)

ブログ 心と体のケアサロン Reesha(リーシャ)
インスタグラム Reeshaのインスタグラム

只今、お試しクーポン配布中(中村のブログ見たとお伝えください!)

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2025-02-24 18:12:00

子育てと仕事の両立は、本当に大変なのです!

こんにちは。代表の中村です。
あっという間に2025年も2月後半ですね。

今日は、子育てと仕事の両立について、特に正社員として働く方々が、どれほどの奮闘と努力をしているのかをお話ししたいと思います。


そして、子育てを優先し、家庭に寄り添う生き方を選んだお母さん方へのエールも届けたいと思います。



正社員・公務員として働くお母さん、お父さんの現実

正社員や公務員として働く方々の、家庭と子育ての両立は、想像以上に大変なものです。
「仕事があるから当たり前」「子どもがいるのに大変だね」と、外からは簡単に言われることもあるでしょう。

しかし、その大変さは、実際に経験している本人にしか分かりません。


例えば、私の近所に住むご家庭のことです。

  • お母さん:公務員(通勤片道50分)
    朝7時出発、帰宅は平均19時半。
  • お父さん:正社員(通勤片道60分)
    朝6時半出発、帰宅は平均19時。
  • お子さん:女の子一人(現在10歳)

こちらのご家庭では、小学1年生より、学童から17時半に帰宅し、19時までの1時間半をたったひとりで過ごしていました。


祖父母は車で1時間以上離れており、週に1回ほどのフォローが限界。
“小さな子どもが家で一人”という状況が続いていました。

 


 

幼い心が抱える不安と孤独

ある日の夕方、その子が怖くて泣きながら私の家に駆け込んできたことがありました。
まだ6歳。
夕方の暗闇に一人で過ごすのは、とても心細かったのでしょう。

「お母さんはいつ帰ってくるの?」
「誰もいないのが怖い…」

小さな声で震えながら話す様子に、私の胸は痛みました。

幸い、私は在宅業務でしたので、その日以来、4年生になるまでの間、週に2〜3回、私の家は“第二の学童”となりました。


宿題を一緒にやったり、おやつを食べながら今日の出来事を聞いたりするうちに、その子の笑顔が少しずつ戻っていくのを感じました。

 



頑張る親御さんの努力と葛藤

一方で、その子の親御さんは、毎日LINEで子どもの帰宅を確認しながら、
緊張感を持って業務を進める日々が続いていました。

  • 「ちゃんと家に着いているかな?」
  • 「鍵は忘れていないだろうか?」
  • 「何かあったらどうしよう…」

そんな不安を抱えながら、目の前の仕事に集中しなければならないのです。
たまに子どもが帰宅後すぐ寝てしまい、連絡が取れないときは、
「もし何かあったら…」と、心配で胸が張り裂けそうになるとも言っていました。

その度に、私に連絡が入り、私は家を覗きに行き、
「大丈夫、寝ていただけだよ」と報告する。
親御さんは、ホッと胸をなでおろし、また仕事に戻っていきます。

「子どものために、仕事を辞めるべきか…」
そんな葛藤を何度も何度も抱えながら強く、必死に、日々を乗り越えているのです。



子育てと仕事の両立には、覚悟と工夫が必要

このように、子育てと仕事を両立するには、

  • 頼れる人がいること
  • 時間管理と工夫が必要なこと
  • 体力と精神力が求められること

並々ならぬ覚悟と努力が必要です。
「公務員はいいな」「一流企業に復帰できて羨ましい」
そんな言葉が時々聞こえてきますが、結婚前から仕事の性質を理解し、それを理解をしてくれるパートナーを選び、長期的な計画を立て、努力し続けているのです。


 

子育てを優先したお母さんへ贈るエール

一方で、
「結婚退社して子育てを選んだ私は、どうしたらいいの?」
そう思う方もいるでしょう。

私は、子育てには愛情をたっぷりと時間のある限り注いでほしいと思っています。
子どもたちは、これからたくさんの人間関係や悩みに直面していきます。
そんなとき、

  • いつでも心はそばにいる安心感
  • 家族だけはいつでも味方でいてくれるという信頼

これらが、子どもにとって何よりの支えとなります。

お母さんの心の余裕から生まれる優しさこそが、子どもにとって最も大切な愛情です。


 

働き方はひとつじゃない

正社員や公務員として働く方を、私は心から尊敬しています。
しかし、それが全てではないと思っています。

  • 子育てを優先する働き方
  • 子どものペースに合わせた生き方

そんな選択も、立派で素敵な生き方です。
高収入がすごいわけではなく、子どもが「応援したい!」と思えるお母さんであること。

それこそが、何より大切なことではないでしょうか。



最後に

人それぞれ、環境も状況も異なります。
子どもたちに誇れる仕事を選ぶことも素敵ですが、愛情を注ぎ、そばにいてあげられる時間もまた、かけがえのないものです。

頑張るすべてのお母さん、お父さん。
あなたの道で、あなたらしく輝いてくださいね。

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