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2025-03-29 16:49:00

子どものために大切なことは『比べない』という勇気

こんにちは。代表の中村です。
今日は、「人と比べないこと」について、私のエゴ体験談を踏まえてお話したいと思います




「どんな子に育ってほしい?」その前に、考えてみたいこと

皆さんは、ご自身のお子さんに、どんなふうに育ってほしいと思いますか?
ある調査で、「どんな子に育ってほしいか」という質問に対して、次のような回答が上位に入りました。

1位「思いやりのある子」 2位「自分に自信が持てる子」 3位「友達を大切にする子」 4位「社会で自立できる子」 5位「個性のある子」

 どれも、心からうなずける素敵な願いばかりですよね。



でも、こんなふうに聞かれたらどうでしょう?

「あなた自身は、お子さんが育ってほしいと思う “お手本” になれていますか?」

日々の仕事の選び方、暮らし方、言葉や行動に“自立”や“自信”は表れていますか?
思いやりや人とのつながりを大切にしている姿を、お子さんに見せられていますか?

—— こう聞かれると、ちょっとプレッシャーを感じませんか?



実はそこに、“無意識のエゴ”があるのかもしれません

「いい大学に行ってほしい」
「安定した職に就いてほしい」

それ自体が悪いわけではありません。
ただその背景に、「人より優位に立ってほしい」「安心できる道を歩んでほしい」といった、親の側の“願望”や“安心したい気持ち”が隠れていることも多いのです。

私たち親は、気づかないうちに、子どもを“自分の理想像”に近づけようとしてしまう。
それは、学歴社会という構造の中で育ってきた私たちにとって、ある意味仕方のないことかもしれません。

 でも、本当に子どもが「自分らしく、自立して、生きていけるように」と願うなら、
まずは私たち大人自身が、“自分らしく生きる姿”を見せていくことが大切なのではないでしょうか。



そんな私もエゴ人間でした

それに気づいたのは、次女が中学3年生のときのことでした。

中学受験を終え、無事に志望校に合格した娘。
正直、私たち夫婦はそこで“ひと安心”していました。勉強に明るい方でもなく、「ここまで来たら大丈夫」と、どこかで思い込んでいたんです。

でも、現実は違いました。
入学早々のコロナ禍で自宅学習が続き、環境に馴染めず、娘の成績も伸び悩む日々。
心配なのにどうしていいかわからず、つい口を出しては叱ってしまう。
「このままでいいの?」という不安は、いつしか娘へのプレッシャーになっていました。



先生の言葉に救われて

そんな時、四柱推命を教えてくださる先生のもとを訪ねました。
娘の悩みを伝えようとしたその瞬間、先生は私たちにこう言ったんです。

「お父さんお母さん、黙ってて。この子に聞くから」

娘への問いかけはとてもシンプルでした。

「学校楽しい?」「勉強は?」「部活してるの?」
「悩んでるの?」「どうしたいの?」

そして最後に、
「もう答え出てるじゃない。辞めたくないなら、それでいいの。
勉強はできなくても卒業できればいい。ただ、何か一つ頑張ってみたら?
あなた、妄想得意でしょ。作家とか向いてるかもよ。」

その瞬間、娘はボロボロと涙をこぼしました。
“自分の気持ちを、初めてちゃんと聞いてもらえた”
そんな安心感と、自分自身で選ぶという気づきがあったのだと思います。

そして私たち親も、
「娘のため」と言いながら、自分たちの安心や理想を押しつけていたことに気づかされました。

  

 



家族が変わるきっかけに

その日を境に、我が家の空気はガラリと変わりました。
娘は自然とキッチンに立ち、会話も増え、家庭にあった“澱み”のようなものが、ふっと消えたんです。

夕食時には、仕事や学校、愛犬や推し活の話で毎晩がにぎやかな討論会(笑)。
時には話が白熱して娘たちが席を立つこともありますが、それも含めて私たちの大切な時間になっています。

 

親だって、完璧じゃない。
でも、気づいたときから変われる。
そのことを、あのとき娘から教わった気がしています。




人と比べない勇気

 

ようやく私自身も、
「仕事を通じてサポートさせていただきたいこと」が言葉にできるようになりました。

私が伝えたいのは、「人と比べないで生きる」ということです。

今の時代、SNSや情報の多さに押し流されて、気づけば誰かと比べて落ち込んだり、焦ったりしてしまうこともあると思います。

世の中には、高学歴な人、収入の多い人、華やかなキャリアを持つ人もたくさんいます。

どんなに「勝ち得た」と思っても、
もっとすごい誰かが次々と現れて、心がざわついてしまう。

だからこそ、他人ではなく“昨日の自分”と比べる勇気を持ってほしい。
そして、その第一歩が「お母さん自身の自立」だと私は思っています。

 

そんなお母さんの姿を見ていれば、きっとお子さんやご主人も応援してくれるはずです。

 


 
自立ってなんだろう?

私の考える“自立”とは――

自分の人生の舵取りを、誰かに任せないこと。
間違えても、失敗しても、人のせいにせずに、自分で受け止めて前に進むこと。
「何がいけなかったかな?」「次はどうしよう?」と、自分で考えて方向を決めていくこと。

 

うまくいかなくても大丈夫。
立ち止まっても、また進めばいい。
その繰り返しが、“自分の人生を生きる力”になると信じています。
 

 


 
お母さんの生き方こそが、子供のお手本です


キャリアがなくても、稼がなくても、上手に倹約したり、無駄な出費をせず、心にゆとりがあって、家族が「ここにいたい」と思える家庭。
家に帰ればホッとできる、そんな温かい家庭があれば、


「この家族のために働くんだ!」と


ご主人もますますやる気に満ちるのではないでしょうか。

お子さんたちも、そんな優しさをお友達に伝えられるようになります。

 

実は、その「あたたかい家庭」さらには「あたたかい社会」を築くために、女性の力はとてもとても大きいのです。

 

まずは、あなた自身が心のゆとりを持つこと。 その姿勢が、子どもたちに育ってほしいと願う「思いやり、自信、自立」につながる、一番大切なことのように感じています。