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亭主関白な夫との結婚生活。私が諦めたこと、諦めなかったこと
私の夫は、昔からいわゆる亭主関白なタイプです。
自分がやりたくないことは、なかなかやらない。
こちらが困っていても、すぐには動かない。
そして感情的になると、気持ちをうまくコントロールできなくなることもあります。
昔の私は、そんな夫に何度も腹を立てていました。
「どうして私ばかり」
「もう少し分かってくれてもいいのに」
何度そう思ったか分かりません。
でも、長く夫婦を続けてきて、ようやく分かってきたことがあります。
人の根本的な性格は、そんなに簡単には変わらない。
そして、変えられない相手を何とか変えようとすることに、自分の大切な時間や気持ちを使い続けなくてもいいのかもしれない。
私は最近、そんなふうに思うようになりました。
私が諦めたのは、「夫を変えること」でした
ある頃から私は、夫に期待することを少しずつやめました。
これは、「夫なんてどうでもいい」と諦めたわけではありません。
変えられないものを、変えようとするのをやめた。
という方が近いです。
期待して、動いてくれなくて、腹を立てる。頼んで、また期待して、結局自分でやって、また腹を立てる。
この繰り返しは、本当に疲れます。
だったら、自分でできることを少しずつ増やしていった方が、私には合っているのかもしれない。
そう思うようになりました。
夫を変えるより、自分が動く方が早かった
私はパソコンを覚えました。オークション代行のような小さな仕事も始めました。
そこから在宅ワークに携わるようになり、少しずつ仕事が増え、人との出会いも増えていきました。
最初から「私は自立した女性になる!」なんて立派なことを考えていたわけではありません(笑)。
ただ、その時その時で、目の前にあることをやってきただけです。
分からなければ調べる。できなければ覚える。失敗したら、もう一度やる。
そうやっているうちに、気づけば自分の仕事ができて、自分の世界も少しずつ広がっていました。
振り返ってみると、「じゃあ、自分でやってみよう」と動いた時間が、少しずつ私の人生を変えてくれた。
今は、そう思っています。
でも、夫婦関係が理想の形になったわけではありません
ここは、きれいな話だけにはしたくないので、正直に書いておこうと思います。
自分が変わったら夫も変わって、今では何でも分かり合える素敵な夫婦になりました。
……なんて話ではありません(笑)。
今でも腹は立ちます。言わないと動かないこともあります。
「またか」と思うことだって、もちろんあります。
だから私は今でも、諦めるところは諦める。期待しすぎない。正面からぶつからない。そして時には上手に転がす(笑)。
そんなことをしながら一緒に暮らしています。
「そんなの面倒くさい」と思う方もいるかもしれません。
私もそう思います(笑)。
でも、これが私たち夫婦の現実です。
何十年一緒にいても、人と人です。
全部を分かり合おうとしなくてもいいのかもしれない。
そう思えるようになってから、私は少し楽になりました。
更年期で、私の中の何かが変わった
そんな私にとって、大きな転機になったのが更年期でした。
仕事も忙しい。家庭にも余裕がない。体は動かない。でも、やらなければならないことは次々に出てくる。
それまでは、多少しんどくても「私がやらなきゃ」と踏ん張ってきました。
でも、とうとう体がそれを許してくれなくなりました。
そこで初めて、
「もう、無理なものは無理でいい」
と思えたんです。
夫に全部分かってもらわなくてもいい。全部に応えなくてもいい。
そして、本当に無理になった時には、離れるという選択肢だって持っていていい。
「私には選択肢がある」
そう思えたことが、私にはとても大きかったのです。
実際に何かを選ぶかどうかではなく、「選べる」と思えるだけで、人は少し息がしやすくなるのかもしれません。
私が諦めなかったのは、「自分の人生」でした
私は、夫を変えることは諦めました。
すべてを分かってもらうことも、もう求めすぎないようにしています。
でも、諦めなかったものがあります。
自分の人生です。
仕事をすること。
新しいことを覚えること。
人と出会うこと。
夢中になれるものを持つこと。
そして、自分にも選択肢があると思えること。
それは、これからも大切にしていきたいと思っています。
最後に
私は、「自律」という言葉を大切にしています。
でも、自律とは、一人で何でもできることではないと思っています。
人に頼ってもいい。
助けてもらってもいい。
疲れたら休んでもいい。
ただ、自分の人生のすべてを、誰か一人の機嫌や判断に預けない。
そして、揺らいだとしても、また自分に戻ってくる。
揺らがない人になる必要はないのかもしれません。
揺らいだ時に、また自分のところへ戻ってこられたら、それでいい。
私だって、これからもきっと腹が立つし、迷うし、揺れると思います。
でも、そのたびに「私はどうしたかったんだっけ」と、自分に戻ってくればいい。
踏ん張ることはする。でも、ただ耐えることはしない。
誰かが変わってくれるのを待つことに時間を使うより、これから自分が何に夢中になれるのか。誰と出会えるのか。何をやってみたいと思えるのか。
人生の後半は、そんなことに時間を使っていきたい。
今の私は、そう思っています。
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