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育休復帰を前に、「会社の外で何ができる?」と考える女性に出会いました
育休復帰を前に、「会社の外で何ができる?」と考える女性に出会いました
こんにちは。中村です。
今日は、先日面接で出会った一人の女性のお話を書きたいと思います。
もちろん、個人が特定される内容ではありません。
でも、その方との出会いは、私自身にとっても、とても考えさせられる時間になりました。
■ 誰もが順風満帆だと思う人生
その方は大学院を卒業し、誰もが知る大手企業で、システムやマーケティングに関わる仕事をされています。
結婚し、今年お子さんを出産されました。
きっと多くの方が、
「順風満帆な人生」
そう感じるのではないでしょうか。
私も最初はそう思いました。
■ 育休復帰を前に感じていた、3つの不安
お子さんが生まれたことで、その方にとって、これからの働き方が急に現実的な問題になったのだと思います。
面接でお話を伺う中で、不安は大きく3つあるように感じました。
一つ目は、育休復帰後の働き方です。
現在は育休中で、今の会社には復帰する予定です。
ただ、これまでのように残業をしながら働くのではなく、子育てとの両立を考え、残業をしない勤務を希望されていました。
働く時間を調整できる一方で、その分、収入は少なくなります。
子どもとの時間も大切にしたい。
でも、仕事も続けたい。
その間で揺れる気持ちは、多くの働くお母さんが抱えているものなのかもしれません。
二つ目は、育休復帰後のキャリアです。
職場では、子育て中に時短勤務を続けていた先輩が、お子さんの成長後に通常勤務を希望しても、以前のように力を発揮していた部署や、希望していた仕事には戻れなかったことがあったそうです。
今は子育てを優先する。
でも、その選択が将来のキャリアに影響するかもしれない。
そんな現実を身近で見てきたからこそ、自分の数年後を重ねて考えていたのだと思います。
三つ目は、ご主人の海外転勤の可能性です。
今後、ご主人の仕事によって生活する場所が変われば、今の会社で働き続けることが難しくなるかもしれません。
その時、自分はどう働けばいいのだろう。
会社を離れたあと、自分には何ができるのだろう。
お子さんが生まれたことで、これまで漠然としていた将来が、一気に現実のものとして見えてきたのだと思います。
だからその方は、今すぐ転職したいわけでも、会社を辞めたいわけでもありません。
これから何が起きても、自分で次の選択ができるように。
今のうちから、会社の外でもできることを少しずつ探しておきたい。
そんな思いで、面接に来られたのだと感じました。
■ 一番印象に残った言葉
面接の中で、しずかに話してくださった言葉があります。
「会社の外で、自分に何ができるのか分からないんです。」
その言葉が、今でも頭から離れません。
大学院まで進み、大手企業で経験を積み、専門的な仕事をしてきた方です。
それでも、会社という環境を離れた自分を想像すると、不安になる。
私はその言葉を聞いて、驚いたというより、少し切なくなりました。
でも私は思いました。
そんなことはありません。
会社で積み重ねてきた経験は、会社の外へ出た瞬間になくなるものではありません。
それに、こうして自分の未来を考え、一歩踏み出して面接に来られた行動力こそ、その方の大きな力だと感じました。
■ 私たちの時代とは、少し違う
面接が終わったあと、私はしばらく考えていました。
私が子育てをしていた頃、生後2か月といえば、毎日育児に追われるだけで精一杯でした。
将来のキャリアについて考える余裕なんて、正直ありませんでした。
当時は専業主婦という選択肢も今より身近で、「子どもが小さいうちは家庭に入る」という考え方も自然だったように思います。
でも今は違います。
生後2か月のお子さんを育てながら、
育休復帰のこと。
収入のこと。
キャリアのこと。
ご主人の転勤のこと。
そして、自分の将来のこと。
そこまで考えなければならない時代になりました。
私はその姿に頼もしさを感じる一方で、そこまで先のことを考えなければならない社会に、少しむなしさを感じました。
■ 人生の選択肢を増やすということ
私は会社員という働き方を否定したいわけではありません。
専業主婦が良いとも、在宅ワークが良いとも思っていません。
どんな働き方にも、その人なりの幸せがあります。
ただ一つ思うのは、
人生の選択肢が一つ増えるだけで、不安は少し小さくなる。
ということです。
私自身も、オークション代行を始めたこと。
パソコンを覚えたこと。
在宅で仕事をするようになったこと。
ブログを書き始めたこと。
たくさんの人と出会ってきたこと。
その一つひとつが、人生の選択肢を増やしてくれました。
そして、その選択肢が、今の私を支えてくれています。
■ 最後に
人生は、思い描いた通りには進みません。
結婚。
出産。
転勤。
介護。
更年期。
自分ではどうにもできない出来事は、これからもきっとあります。
だからこそ、
何か一つ夢中になれること。
何か一つ、自分で積み重ねてきた経験。
何か一つ、「また頑張ろう」と思える人との出会い。
そんな小さな選択肢が、自分自身を支えてくれるのだと思います。
これからの若い世代が、将来への不安に追われるだけではなく、
自分で選んだことに夢中になり、
「やってみよう」
「もう一度チャレンジしてみよう」
と思いながら、これからの人生を歩んでいけるように。
そのために、私たち世代に何ができるのだろう。
その答えは、まだ分かりません。
でも、いろいろな人と出会い、挑戦できる場所や、夢中になれるきっかけをつくることなら、私にもできるかもしれません。
このブログを書きながら、私自身も考え続けていきたいと思っています。